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脱灰と再石灰化について |
お口のなかでは、絶えず脱灰と再石灰化がおこっています。 |
脱灰とは、再石灰化とは。 |
歯は、おもにハイドロキシアパタイトというリン酸カルシウム(骨の主成分)の一種でできていて、形は 硬い結晶状をしています。神経はありませんので痛みは感じません。もし感じるとすれば、それは歯髄 の神経の痛みです。 このリン酸カルシウムは、まわりにあるいろいろなイオンとくっ付き合い弱くなったり強くなったりし ています。私たちが食べる食品の中にはいろいろな微量元素が含まれていてこれらの微量元素のイオン がハイドロキシパタイトに取り込まれます。マグネシウム(Mg)イオンが取り込まれると酸に溶け 易くなり虫歯ができやすくなります。フッ素イオンが取り込まれると酸に溶けにくくなり虫歯になり難 くなります。 ハイドロキシアパタイトが酸によって分解される(溶ける)状態を脱灰といいます。これは、歯質の中 にあったカルシウムやリン酸が外に溶け出すということです。 しかしながら、唾液には酸を中和するという働きがありPhが中性に近付くと脱灰がとまり、唾液の中 にはもともとカルシウムやリン酸が豊富にあるので、これらが溶けたハイドロキシアパタイトに再び取り 込まれ修復されます。これが、再石灰化です。
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脱灰と再石灰化のバランス。 |
健全な歯が維持できているのは、脱灰―再石灰化の平衡関係が取れているからです。 飲食をすると2〜3分でPhが下がり始め酸による脱灰が起こります。これを唾液が中和するのに約 30分位かかります。(唾液の中和する能力は人によって違います)中和されると脱灰がとまり唾液によ る再石灰化がおこります。 一日の飲食の回数が多くなるとそれだけお口の中が酸性になり再石灰化が脱灰に追いつかなくなります。 このようなだらだら食べを止め、まとめ食べをしましょう。
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家庭でも簡単にできます。 |
この様に脱灰と再石灰化のバランスをくずすのは、生活習慣であったり、唾液の機能低下であったり、 口腔清掃習慣であったりします。 先にも示したようにフッ素には、再石灰化をより促進させたり、歯質を酸に溶けにくくする働きがあるので 虫歯抑制効果があるのです。フッ素入りの歯磨剤で磨いたり、フッ素ジェルでコーティングしたり 就寝前にフッ素洗口液でうがいをしたりすることは、家庭でも簡単にできるのでおおすすめします。
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